【100均】「HiA式ヒンメリ通し針」

ヒンメリ制作にかかせない三大道具のひとつが、糸をストローに通していくガイドの役割を担う「通し針」です。 ちなみにほかの三大道具は、はさみ、ものさし。
これまで「ぬいぐるみ針」、「ビーズ通し針」、「ステンレス針金で自作」などが道具として一般的に紹介されてきたと思います。 私たちも最初 2年間ぐらいは、ぬいぐるみ針を使ってました。 いまもいちよ記念として持っています。

ヒンメリ通し針の悩みや不満

これらの金属を使っていて、こんなことに困ったことありませんか?

【悩】細いストローに針が入らない。 途中で詰まってしまう。
【悩】糸を延長するとき、毎回針穴に通しなおさなければならない。
【悩】金属製は、直線的にしか通し進められない。またはずらい。
【悩】欲しい長さ×細さの針がなかなか見つからず、結構、割高。
【悩】制作中、針先が指にあたってとっても痛い、すっごく痛い。

そこで、本レポートでは、同じような悩みを解決できたらなーと思っている方に、私たちが、10年以上使っている自作のヒンメリ通し針を紹介したいと思います。

「つくり方」は、本会員の特典コンテンツのコーナーで紹介させていただいていますが、以下を読み進めていくと、勘のいい方は自分で同じものをつくれるかもしれません。

いきなりネタバレ

いっちゃいますが、自作通し針の材料に使うのは「ナイロン糸」です。
釣り糸に使われる「ナイロンテグス」というものですね。
これを見て「わたしも考えたことあるー」「試したことあるー」「なるほど!」「やっぱりね!」など、みなさんの反応もそれぞれだと思います。
最初は、軽い気持ちで使ってみたのですが、これがなかなかの優れもので、上記の「悩」すべてを解決できるのはもちろんなのですが、ナイロン糸が細すぎると麦わら裂けやすい(金属針でも同じことなんですが)以外に、いままで大きなデメリットがほとんど見当たらないのがすごいなと。
高級ナイロンテグスでなくてもよくて、今回特典コンテンツで取り上げる材料も「ダイソー」のナイロン糸です。

ナイロン製のメリット

針の部分をナイロンにしてしまうと、以下のようなメリットがあります。

【悩1】細いストローに針が入らない。 または、中で詰まってしまう。
⇒バリエーションがあるので対応するナイロン糸を選べばいい。
おすすめ号数は、特典のコンテンツの方で紹介します。

【悩2】糸を延長するとき、毎回針穴に通しなおさなければならない。
⇒針穴自体を調節できるので、外さずとも糸を延長してそのまま使える。
この部分をどう作るのかが、今回一番のポイントです。

【悩3】金属製は、直線的にしか通し進められない。またはずらい。
⇒程よい角度で糸先がストローから出てきて掴みやすく、いろんな角度で引き出せる

【悩4】欲しい長さ×細さの針がなかなか見つからず、結構、割高。
⇒ほしい長さや太さを、いくつでも量産できるのでコスパ最高!
ダイソーのナイロン30mなので、1本25cmの通し針が 120本/1本8銭でつくれる衝撃。
100人のワークショップを主宰しても通し針は、ワンコインで準備できます。

【悩5】経験者でも制作中、針先が指にあたってとっても痛い、すっごく痛い。
⇒どんなに油断してても、ガンガン突いても突かれてもまったく痛みを感じない。
ビギナー、お年寄り、お子さんでも安心して使えます。

個人的には、痛い思いするとイラっとして、もうその日はモノづくりが楽しくなくなってしまうタイプなので、悩5の解決が一番うれしいのですが、ヒンメリ経験者はおそらく、悩2の解決に一番驚かれるんじゃないかと思います。 今までのように、糸を延長するとき、一度糸を針穴から外し、糸を結んで再度針穴に糸を通すことが一切なくなります。 老眼の方でも、手の震えが止まらない方でもぜんぜん大丈夫。 かなりの時短につながると思います。 私たちも平均 5本ぐらいずつ自作通し針を持っていてシーンに合わせて使い分けています。

カールぐせ+ひょっこりぐせを制作にイカす

ナイロン糸の「カール寝ぐせ」の特性は、ヒンメリづくりにそのまま生かすことができます。
ヒンメリでは、一度通したストローに糸を再度通し直すことがよくありますが、例えば、ピラミッドのような作品ですと、ストローが整然と真っすぐ並びます。 そこへ再度糸を通しなおし、途中のストローから糸を取り出し、新たなストローをつけ足したいとき、金属針ですと、作品を持ち上げ、作品を折り曲げたりしないと針を取り出せないことがよくあります。 また、取り出すときも直線的に引きださないといけないので、麦わらが裂けてしまうことがあり、慎重になって効率が悪くなります。

ナイロン針ですと、寝ぐせのおかげで、差し込んだ反対のストローから顔を出したとき、いい感じでひょこっと斜めに顔を出してくれるので、掴みやすく、さらに麦わらが裂けない程度の角度で素早く引き出すことができるため、効率ががぜんよくなります。 作品を平置きのまま作業できるので、ゆがみやゆるみが起きずらくなり、完成度にも大きく影響していきます。

きっと、ストローの中を通っているときに内壁をくねくねしながら通っているんでしょうね。 カテーテル手術ってこんなかんじなのかな。 金属針じゃ絶対できない。とおもう瞬間です。

もう一つ挙げると、作品のつくりはじめ、最初の三角形や多角形をつくる時、一気に何本もストローを通していきますよね。 そうすると、経験者でもうっかり最初に通したストローが、糸の長い方から抜け落ちてたりして、気がついたらコウメ太夫のモノマネやっていることありませんか?
でも、ナイロン針だと、カール部分をストローがゆっくり進み、針穴部分で必ず一度留まるので、抜け落ちあるあるが激減します。

以上、ご紹介してきましたが、使い勝手には個人差がありますので、お手軽ですし、まずは試してみてから採用するかしないか決めるのがいいですね。
特典コンテンツでは、つくり方以外に「寝ぐせを弱めたい」、「ナイロン針先をキリっとさせたい」などの加工方法もご紹介しています。

HiA工作部では、これからもヒンメリ制作に役立つ特殊任務をこなしていきます。
特典コンテンツは、本会員登録時に自動返信されるメール本文記載のパスワードをゲットすれば、その扉は開かれます。

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