基本道具

ヒンメリ三大道具

ヒンメリはつくり方も、必要な道具も実にシンプルです。

はさみ

ストローの下処理から制作全般で使用しますので、軽量で自分の手になじむものがいいですね。
刃に厚みがあると、材料を均等に切り揃えてカットするのがむずかしくなるので、なるべく刃は薄く、できれば反っているものが使いやすいです。 大きい作品になると、切り出すストローの数も結構な数になりますから、スプリング付きであると作業効率もぐっと上がります。

私たちのオススメは以下でここ数年一択です。
アレックス(ALLEX) ポケットツールクラフトシリーズ ゴム切り 曲刃 18313

ものさし

麦わらの長さを測るのに一般的に必須です。
ストローカット時は、はさみと合わせて使うので、素材はステンレス製がおススメです。 写真は、セリアのものさしです。 約15cmと約30cmの 2本使い分けると便利です。

注意点は「定規」ではなく、必ず「ものさし」を選びます。

「ものさし」は、「長さを測るもの」で「定規」は、「線を引くためのもの」だそうですよ。
「定規」は、製図などで「0」から線を引き始めるため鉛筆をあてやすいよう端に余白がありますが、これがヒンメリではカット時に邪魔になります。 5cmのストローを切り出したいのに、定規で 5cmの目盛りに合わせて端でカットしてしまうと余白まで加算されてしまいます。
「ものさし」は、長さを測るものなので、必ず端から目盛りが付いています。
端に「0」目盛りがないのが目安です。 これならきっちり測ってカットできますね。
これだけ気を付ければ、100円ショップものでも十分です。

ただ! カット処理は、結構な時間と精度が求められます。
そこで、HiAはヒンメリ専用器具を開発しました!
カットしたいサイズを均一に!スピーディーに!簡単に!処理できます。

ヒンメリ・ストロー・カッティング・ガイド

ヒンメリ通し針

ストローに糸を通していくのに必須な道具です。
一般的に紹介されているのは、左写真のようなステンレス製のぬいぐるみ針だと思います。 私たちも12cmぐらいの針を持っています。 ストローより短くても、傾け振ると自重でスルっと抜け落ちてはくるのですが、ライ麦や麦わらの先節(さきぶし)だと径が小さく、針が入らなかったり、途中で引っかかって通せないことがよく起きます。

ですから、HiAではもう10年ぐらい「自作のヒンメリ通し針」を使用していてぬいぐるみ針には触れることはほとんどありません。
通し針については、ヒンメリラボ「工作部」からも紹介しています。

【100均】「HiA式ヒンメリ通し針」

基本的にこれら 3つの道具だけでヒンメリはつくることができます。 シンプル。
具体的な商品も紹介しましたが、もちろん、手になじんだ使いやすい道具が一番だと思います。 試してみて効率が上がれば採用してみるのもいいですね。 ビギナーも熟練者も 1日にヒンメリに費やせる時間にはあまり変わりはありませんので、時短になることを優先した方がいいと思います。

あったらいいもの・ときどき活躍するもの

電卓

HiAのヒンメリ計算機能を使えば、むずかしい計算はいらなくなりますが、ストローの本数や必要となる長さの合計を求めるなど、最低限の計算は必要になってくるので、やっぱり電卓はあった方がいいですね。

筆記用具

鉛筆でいいと思います。

メジャー

糸の長さを測ったり、大きめの作品、曲線を計測するときにあると便利です。
100円ショップの1mもので十分です。

ノギス

ストローの直径を測ったり、図形の内側の高さや幅を測るのに便利です。

ボンド

どんなに慎重にがんばってつくっても糸の緩みなのか、ストローが交差する頂点部分のガタツキ気になることありませんか? ヒンメリが技術的な面で一番難しく感じるのがこの現象です。
慣れで解決できることもありますが、熟練者でも作品によってはズレが生じます。
飾ってしまえばふだんは遠目でみるので、目立たないのですが、やっぱり気になってしまうこともあります。
せっかく整えても、さっき整えたばかりの箇所がズレていたりするとなんだか叫びたくなることあります。
そんな時は「ボンドで留める」という選択肢もあります。
整えたストローが交差する頂点の内側に塗布すれば目立たなくなります。
手間もかかりますが、ボンドで固定するといいこともあります。
麦わらストローでつくったヒンメリは、経過で繊維方向に端割れが起きてくることがあります。
ボンドで頂点を固定すると、作品の破損を軽減できる効果が生まれます。

オススメは、アイカ工業の「エコエコボンド 木工用」です。
ノズル先が長くてヒンメリ作品の内側に差し込みやすく、乾燥時間も短めで乾くと強力。 たっぷりサイズでにコスパがよく、ホルムアルデヒドなど含まれていない優れもの。
ノズルキャップがあるので、ちゃんと空気を除いて保管すれば最後まで使いきれます。

マスキングテープ

最初の作業で、いっきに何本かのストローを糸に通していると、いつの間にか反対側の糸先からストローが抜け落ちたりするとなんだかイラっとしませんか?  糸の末端にマスキングテープを張り付けておくと、ストッパーになってくれて便利です。
小さいダブルクリップなんかもいいですけど、テープは軽くてカチャカチャいわないのでオススメです。
100円ショップもので十分です。