HiA造語集

「HiA造語」とは、HiAがかってに命名したヒンメラーのヒンメラーによるヒンメラーのための造語

ヒンメリ語という言語

「ヒンメリ」という一つの装飾工芸の全容を現すだけでも、さまざまな用語が登場します。
HiAでは、数学全般、幾何学、建築学、構造力学、材料力学、医学、化学など、小難しいが学術的に実際に使用されている表現をあえて採用しています。 特に「作品名に多用」しています。 これは、短いフレーズで端的に名乗るというよりか「なるべく正確に分類するため」で、同時に「造語を減らす」という効果があるからです。
そしてどうしても世に存在しない、でもヒンメリづくりには必要な言語(単語)は、HiA独自に命名しています。

HiA計画当初は、かなりやわらかい単語を使っていたのですが、とてつもなく名前が長くなったり、最終的には自分でも意味がわからなくなるほど回りくどくなってしまったので、すべてリネームしました。
この作業だけでも 数ヶ月かかりました。 なにやってるんだろう。

しかし、この言葉を覚える必要はまったくありません。 視覚的になんとなく意味伝われば十分です。
作品をメモするときは、各登録作品ページ記載「HAxxxxxx」の作品コード(8桁)を書き留め、改めて閲覧する際は、このコードで検索すると便利です。

HiAとしましては、できるだけ「正確でシンプル」を心がけた単語を使って紹介していきたいと思います。

インターネット上にある幾何学や図形情報のほとんどは「面があるのが前提」で紹介されているので、「辺だけでつくられる」ヒンメリではその情報が正確ではない、役に立たない、当てはまらなかったりすることがよくあります。 それら一つ一つに疑いの目をもって精査していくだけでも大変な知識と労力が必要となります。
HiAは、それらの情報をヒンメリ語という言語にいわば翻訳してお伝えしているのです。

HiA造語

以下は、HiAが勝手に生み出した通称「HiA造語」です。

  • ヒンメリ計算機・・・ヒンメリアルキストが独自定義でプログラムした世界で唯一のヒンメリ専用計算機
  • 吊り糸・・・ヒンメリ作品を吊り下げる糸のことをさします。
  • 双角錐・・・2つの角錐を底面で張り合わせた多面体。 「2つの合同な角錐を…」というのが正確な意味のようですが、ヒンメリでは、しずく型(ドロップ型)や逆しずく型の立体が多用されることが多く、これに該当する単語が見当たらなかったので、造語というより解釈の幅を緩めて、HiAでは上下の角錐の形(高さ)が違っていても「双角錐」と呼んでいます。
  • 上錐・・・縦向きにした双角錐の上半分の角錐を勝手に略称
  • 下錐・・・縦向きにした双角錐の下半分の角錐を勝手に略称
  • G辺・・・多角形の各頂点から重心に向けて延ばした梁のような役目の辺。 ヒンメリでは形を保つために補助的に使います。 角錐の底面に使われることが多いです。 角錐を上下逆さにし、重心から吊り糸を垂らした作品を作りたい場合は必須となります。
  • [EX]・・・主に四角錐または双四角錐の作品名で登場します。 [EX]とは、横幅Wを「辺基準」にしているという意味です。 正方形を上空からみると、横幅の測り方は「対角線を横幅と考える」か、「辺を横幅と考えるか」2つあると思います。 HiAでは作品名に特に記号がない場合はすべて「対角線基準」となり、[EX]が作品名に挿入されている場合のみ「辺基準」で計算されるように設計しています。
  • [垂直基準]・・・主に多角形の作品名で登場します。 [垂直基準]とは、単純に横幅Xに対して90度垂直方向に高さYを設定しているという意味です。 HiAでは、3次元図形においては「対角線」や「辺」のいづれかを横幅の基準としていますが、2次元平面である多角形については、ヒンメリを設置した時、現実的に環境が異なってくるので定義しています。
  • 円状放射・・・主に星形多角形の作品名で登場します。 完成品を正面から見て、中心部の多面体の辺から360度方向に放射状に光足がデザインされている状態を意味します。
  • 球状放射・・・主に星形多角形の作品名で登場します。 中心部の多面体の各面(三角形)に対して90度方向に光足がデザインされている状態を意味します。 すべての面から光足がとんがっているので結果的に光足が球状に放射しているような状態になります。

 

以下は、当サイト内で示している「HiA記号」です。

  • ($)・・・つくり方の解説文中に登場します。 この記号が示された箇所では、接する向かい側の糸(前の工程ですでにつくった箇所)にひと巻きまたはふた巻き「くぐらせる」という「くくり点」を表す記号となります。 「$」ってビジュアル的にくくっているようにしか見えなくなってしまって採用しました。