合同な多面体を環状に配したヒンメリにおける環状接合体 5形態のうちの 1つ。
壁に「掛ける」が一般的ですが、横向きにするとパーツを吊るすチェアータワーの円盤屋根にも。
※環状接合体では計算結果「a」は、材料サイズでなく作品の「奥行」。
環状8連|側面側辺接|八面体(双四角錐[EX]|黄金比|縦)
- 難度/制作時間
- ★3/約80分(下処理別)
- 作品コード
- ha328002
スペック
- 材料(麦わら・ストロー)
- 本数
- b
- 32本
- c
- 24本
- d
- 32本
- e
- 8本
【ヒンメリ計算機(mm)】
「Y」に数値(半角)を入力すると「X」方向と
「材料(a,b,c...)」の各サイズを即時計算!
おことわり
つくり方
制作の流れ
【1】連続した正方形をつくる
双角錐(※1)は、2つの角錐(上角錐と下角錐)を底面同士で貼り合わせた立体
【2】下角錐を仕上げる
【3】上角錐を仕上げる
【4】環状にして梁(はり)を取り付ける
(※1)本作品の基本パーツ参考:「八面体(双四角錐|黄金比|縦)」
制作途中で糸が足りなくなったら、1本取りの短い方の糸先で結び足します。 結び目は、通していく次のストローの中で隠れるように調整しましょう。
【1】連続した正方形をつくる
【1-1】展開図(1)のように、B1→A1→A0→B0→B1の順でストロー(c)×4本を加えながら糸を通し B1でひと結び。
【1-2】続けて、B1→B2→A2→A1→B1→B2の順でストロー(c)×3本を加えながら糸を通し B2でひと結び。(※A1→B1のように再度通すだけの箇所あり)
【1-3】以降、同じように B7まで連続した正方形をつくる。
イメージとしては「正方形の右上頂点からスタート」し、「時計回り」を描くように通しすすめ、新しくつくられた正方形の右上頂点で固定を繰り返す。 作業中は連続した正方形が規則的に作られているか確認。
【2】下角錐を仕上げる
本作品でもっとも注意すべき点は、環状に並ぶ内側の四角錐同士の接触です。 展開図(1)でいうと、B1~B8(B0)および、A1~A8(A0)の箇所になります。 これから四角錐の稜辺をつくっていきますが、環状にした時、サイズによっては隣り合う稜辺同士がぶつかり合ってストローが裂けてしまうことがあります。 これを避けるためには、ストロー(d)とB1~B8(B0)およびA1~A8(A0)の各接点であまりピッタリと取り付けずに少し遊びをつくることです。 取り掛かる前にまず展開図(1)を一度環状にしてこれから加えていく稜辺のストローがぶつかり合わないか、どのくらい遊びをつくった方がいいか、確認しましょう。 特に作品サイズが小さいと起きやすいので注意。
【2-1】展開図(1)のように、B7→B8にストロー(c)×1本を、B8→D8→B7にストロー(d)×2本を加えながら糸を通し三角形をつくり B7でひと結び。
【2-2】B7→D7→B6($)→D6→B5($)→D5→B4($)→D4→B3($)→D3→B2($)→D2→B1($)→D1→B0の順でストロー(d)×14本を加えながら糸を通し、B0でひと結び。(※($)では、接する頂点の糸にひと巻きくぐらせ、形を整えながら先にすすめる。 距離が長いので緩みそうであればいずれかの($)でひと結びし、固定しながらすすめる。)
次の準備として、糸をB0→A0に通してひと結び。
【2-3】前項【2-2】と同じように、A0→C1→A1($)→C2→A2($)→C3→A3($)→C4→A4($)→C5→A5($)→C6→A6($)→C7→A7の順でストロー(d)×14本を加えながら糸を通し、A7でひと結び。
【2-4】前項【2-1】と同じように、A7→A8にストロー(c)×1本を、A8→C8→A7にストロー(d)×2本を加えながら糸を通し三角形をつくり A7でひと結びして糸を始末。
【2-5】短い糸を8本用意。
展開図(1)のように、C1とD1を手前に立ち上げ、短い糸を巻きつけて本結び。
他7ヶ所も同じように頂点をつくる。 これらの頂点は以降、[C1+D1]=[CD1]のように表す。
この段階で、展開図(3)のように環状にして、前述の四角錐同士の接触に問題はないか確認しておきましょう。 問題解決できない場合は作り直しも検討します。
【3】上角錐を仕上げる
展開図(1)を横軸に縦回転で裏返して展開図(2)のように置きます。
前項【2】と同じ手順でつくる。(※記号の対比は展開図を参照)
これらの頂点は以降、[E1+F1]=[EF1]のように表す。
【4】環状にして梁(はり)を取り付ける
【4-1】8連の双四角錐を環状に連結。
短い糸を2本用意。
展開図(3)のように、A0とA8に短い糸を巻きつけて本結び。
同じように、B0とB8に短い糸を巻きつけて本結び。
さらに安定させるために梁を取り付ける。
ストローの径、カット誤差、制作の緩みなどには個体差がありますので、すすめる前に「梁」を本体に配置してみます。 少し長いようであればカット調整。 不安定でわかりにくい場合、すぐ取り外しできる程度に「仮縫い」してみるものオススメです。 以下をすすめるとやり直しが難しくなりますから、ちょっとした最後のひと手間が大事です。
【4-2】ストロー(e)で正八角形を仮組みする。
ストロー(e)×8本に、CD1→CD2→CD3→CD4→CD5→CD6→CD7→CD8→CD1の順で糸を通し CD1で本結び。
環状の作品は、一番内側の輪郭が「正多角形」に近づくとキレイに仕上がります。 この作品の場合、正八角形に「仮組み」してから、双四角錐の頂点と結束していきます。
【4-3】仮組みした正八角形を 8連の双四面体を取り付けていく。
短い糸を8本用意。 展開図(3)のように、CD1、CD2、CD3、CD4、CD5、CD6、CD7、CD8で、双四角錐の頂点と仮組みした八角形の頂点の糸に短い糸を巻きつけて 8ヶ所本結びしていく。
この作業中、仮組みした正八角形がなるべく崩れないよう注意。
好きな場所に吊り糸を取り付け、余分な糸をすべて始末して完成です!