【レシピ】環状8連|側面稜辺接|八面体(双四角錐|基準比)

合同な多面体を環状に配したヒンメリにおける環状接合体 5形態のうちの 1つ。
壁に「掛ける」が一般的ですが、横向きにするとパーツを吊るすチェアータワーの円盤屋根にも。
※環状接合体では計算結果「a」は、材料サイズでなく作品の「奥行」。

【難度/制作時間】
★3/約80分
【作品コード】
ha328004

完成図

 

ヒンメリの作り方レシピ

二次元のレシピを見て、最初から立体的な完成イメージを捉えることは誰しも難しいものです。 「習うより慣れろ」という言葉がありますが、ヒンメリはストローに糸を通していくだけなので、手を動かした方がイメージしやすいです。 シンプルだから何百年も受け継がれてきたんですね。

制作の流れ

【1】連結した正方形をつくる
【2】四角錐を仕上げる
【3】反対の四角錐を仕上げる
【4】梁(はり)を取り付ける
(※1)本作品の基本パーツ参考:「八面体(双四角錐|基準比)」

制作途中で糸が足りなくなったら、1本取りの短い方の糸先で結び足します。 結び目は、通していく次のストローの中で隠れるように調整しましょう。

【1】連結した正方形をつくる

【1-1】まず最初の正方形をつくる。 展開図(1)のように、ストロー(b)×4本に、B1→A1→A0→B0→B1の順で糸を通し B1で本結び。
【1-2】B1→B2→A2→A1→B1→B2の順でストロー(b)×3本を加えながら糸を通し、B2でひと結び。(※A1→B1のように再度通すだけの箇所あり)
【1-3】B2→B3→A3→A2→B2の順でストロー(b)×3本を加えながら糸を通し、B2でひと結び。
【1-4】B2→C2→C3→B3→B2→C2の順でストロー(b)×3本を加えながら糸を通し、C2でひと結び。
【1-5】C2→D2→D3→C3→C2→D2の順でストロー(b)×3本を加えながら糸を通し、D2でひと結び。
【1-6】D2→D1→C1→C2→D2→D1の順でストロー(b)×3本を加えながら糸を通し、D1でひと結び。
【1-7】D1→C1→C0→D0→D1→C1の順でストロー(b)×3本を加えながら糸を通し、C1でひと結び。
【1-8】C1→C0→B0→B1→C1→C0の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、C0でひと結び。

【2】四角錐を仕上げる

前項【1】でつくった正方形に稜辺を加え、四角錐をつくる。
【2-1】展開図(1)のように、C0→F0→B0の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、B0でひと結びし、そのままA0に通して再度ひと結び。
制作中に糸の長さが足りなくなったら、1本取りの短い方の糸先に結び足す。
【2-2】A0→E0→A1($)→E1→A2($)→E2→A3の順でストロー(b)×6本を加えながら糸を通し、A3でひと結し、そのままB3に通して再度ひと結び。(※($)では、接する頂点の糸にひと巻きくぐらせ、形を整えながら先にすすめる。 距離が長いので緩みそうであればいずれかの($)でひと結びし、固定しながらすすめる。)
【2-3】B3→F1→C3の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、C3でひと結びし、そのままD3に通して再度ひと結び。
【2-4】D3→G2→D2($)→G1→D1($)→G0→D0の順でストロー(b)×6本を加えながら糸を通し、D0でひと結し、そのままC0に通して再度ひと結び。

【2-5】展開図(2)のように、C0→G0($)→C1の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、C1でひと結び。 C1→G1($)→C2の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、C2でひと結び。 C2→G2($)→C3の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、C3でひと結びし、そのままC2に通して再度ひと結び。
【2-6】C2→F1($)→B2の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、B2でひと結びし、そのままB3に通して再度ひと結び。
【2-7】B3→E2($)→B2の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、B2でひと結び。 B2→E1($)→B1の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、B1でひと結び。 B1→E0($)→B0の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、B0でひと結びし、そのままB1に通して再度ひと結び。
【2-8】B1→F0($)→C1の順でストロー(b)×2本を加えながら糸を通し、C1でひと結びして始末。

【3】反対の四角錐を仕上げる

[A0-D3]を縦軸に横回転で裏返し。
通し針にセットした1本取りの長い方の糸先を、展開図(1)のC0巻きつけ本結び。
前項【2】と同じように、反対側にも四角錐をつくります。

【4】梁(はり)を取り付ける

前項【3】までの状態だと不安定なので、展開図(3)のように、ストロー(b)で梁を取り付ける。

ストローの径、カット誤差、制作の緩みなどには個体差がありますので、はじめる前に「梁」を本体に配置してみます。 少し長いようであればカット調整。 不安定でわかりにくい場合、すぐ取り外しできる程度に「仮縫い」してみるものオススメです。 以下をすすめるとやり直しが難しくなりますから、ちょっとしたひと手間が大事です。

【4-1】双四角錐の上下頂点(両面)に梁を取り付けていく。
隣り合う双四角錐の頂点間に渡した 8本の梁を両面それぞれに取り付ける。
はじめる前に、頂点間の長さとストロー(b)の長さが合うか確認。
通し針にセットした長い方の糸先を、G2で巻きつけて本結び。
【4-2】展開図(3)のように、G2→F1($)→E2($)→E1($)→E0($)→F0($)→G0($)→G1($)→G2の順でストロー(b)×8本を加えながら糸を通し、G2でひと結びして糸を始末。
【4-3】[A0-D3]を縦軸に横回転で裏返し、同じように梁を張る。
好きな場所に吊り糸を取り付け、余分な糸をすべて始末して完成です!

 

■上記「制作時間」の目安に材料の下準備時間は含まれません。
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