合同な多面体を環状に配したヒンメリにおける環状接合体 5形態のうちの 1つ。
壁に「掛ける」が一般的ですが、横向きにするとパーツを吊るすチェアータワーの円盤屋根にも。
※環状接合体では計算結果「a」は、材料サイズでなく作品の「奥行」。
【難度/制作時間】 ★3/約80分 |
【作品コード】 ha328003 |
完成図 |
ヒンメリの作り方レシピ
二次元のレシピを見て、最初から立体的な完成イメージを捉えることは誰しも難しいものです。 「習うより慣れろ」という言葉がありますが、ヒンメリはストローに糸を通していくだけなので、手を動かした方がイメージしやすいです。 シンプルだから何百年も受け継がれてきたんですね。
制作の流れ
双角錐(※1)は、2つの角錐(上角錐と下角錐)を底面同士で貼り合わせた立体
【1】接面(底面)の正方形をつくる
【2】下角錐を仕上げる
【3】上角錐を仕上げる
【4】双四角錐を連結する
【5】梁(はり)を取り付ける
(※1)本作品の基本パーツ参考:「八面体(双四角錐|基準比)」
制作途中で糸が足りなくなったら、1本取りの短い方の糸先で結び足します。 結び目は、通していく次のストローの中で隠れるように調整しましょう。
【1】接面(底面)の正方形をつくる
展開図(1)のように、ストロー(b)×4本に、A→B→C→D→Aの順で糸を通し Aで本結び。
【2】下角錐を仕上げる
【2-1】展開図(1)のように、A→E→B→C→F→D→A→Eの順でストロー(b)×4本を加えながら糸を通す。(※B→Cのように再度通すだけの箇所あり)
【2-2】EとFを手前に立ち上げ、E糸をFの糸にひと巻きくぐり合わせ、ひと結び。
【2-3】頂点[E+F]→Aに糸を通し戻す。(戻した先が上角錐の基点Aとなる)
【3】上角錐を仕上げる
下角錐の底面を手前に向ける。
【3-1】展開図(2)のように下角錐と同じ要領で、A→E→B→C→F→D→A→Eの順でストロー(b)×4本を加えながら糸を通す。
【3-2】EとFを手前に立ち上げ、E糸をFの糸にひと巻きくぐり合わせ、ひと結び。
【3-3】前項までを繰り返して、双四角錐を合計 8個つくる。
【4】双四角錐を連結する
短い糸を8本用意。
展開図(3)のように、B1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8の各頂点で、隣り合う双四角錐の頂点の糸に短い糸を巻きつけて8ヶ所本結びしていく。
【5】梁(はり)を取り付ける
前項【4】の状態だと不安定なので、展開図(4)のように、ストロー(c)、ストロー(d)で梁を取り付ける。
ストローの径、カット誤差、制作の緩みなどには個体差がありますので、はじめる前に「梁」を本体に配置してみます。 少し長いようであればカット調整。 不安定でわかりにくい場合、すぐ取り外しできる程度に「仮縫い」してみるものオススメです。 以下をすすめるとやり直しが難しくなりますから、ちょっとしたひと手間が大事です。
【5-1】はじめに、一番内側の梁のみで正八角形を仮組する。
環状の作品は、一番内側の輪郭が「正多角形」に近づくとキレイに仕上がります。 この作品の場合、最初に正八角形のみ単独で「仮組み」してから、双四角錐の頂点と結束していきます。
ストロー(c)×8本に、A1→A2→A3→A4→A5→A6→A7→A8→A1の順で糸を通し A1で本結び。
【5-2】仮組みした正八角形に前項【4】でつくった8連の双四面体を取り付けていく。
短い糸を8本用意。 展開図(3)のように、A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8で、双四角錐の頂点と仮組みした八角形の頂点の糸に短い糸を巻きつけて8ヶ所本結びしていく。
この作業中、仮組みした正八角形がなるべく崩れないよう注意。
【5-3】次に、双四角錐の上下頂点(両面)に梁を取り付けていく。
隣り合う双四角錐の頂点間に渡した 8本の梁を両面それぞれに取り付ける。
はじめる前に、前述の頂点間の長さとストロー(d)の長さが合うか確認。
通し針にセットした長い方の糸先を、D1で巻きつけて本結び。
制作中に糸の長さが足りなくなったら、1本取りの短い方の糸先に結び足す。
【5-4】展開図(4)のように、D1→D2($)→D3($)→D4($)→D5($)→D6($)→D7($)→D8($)→D1の順でストロー(d)×8本を加えながら糸を通し、D1でひと結びして糸を始末。(※($)では、接する頂点の糸にひと巻きくぐらせ、形を整えながら先にすすめる。 距離が長いので緩みそうであればいずれかの($)でひと結びし、固定しながらすすめる。)
【5-5】[C1-C5]を縦軸に横回転で裏返し、同じように梁を取り付ける。
D1でひと結びして糸を始末。
好きな場所に吊り糸を取り付け、余分な糸をすべて始末して完成です!
■上記「制作時間」の目安に材料の下準備時間は含まれません。
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